落ち葉蹴り Rで駆ける アイフェルの道。

タイトルの一句は、11月初旬にドイツ、ニュルブルクリング周辺、アイフェル高原の道路をNISSAN GT-Rで走った際の高揚感を詠んだものです。実は僕は12月の国内試乗会以前に、GT-Rの素晴らしい走りにドイツで感動していたのです。上の写真は、ドイツというよりフランスを思わせる景色の小雨に煙る並木道をいくGT-Rの後ろ姿を、それを追うGT-Rの助手席から捉えたものです。

周辺の道路での試乗を終え、ドイツにおけるGT-Rの開発拠点たるニュルブルクリングサーキット隣接のニッサンガレージに帰ったGT-R。上の写真で、フロントのエアインテークにへばりついた多数の落ち葉が見えるでしょうか？　その後、軽く濡れたニュルブルクリング北コースを開発ドライバーの鈴木利男選手の助手席で走り、高速コーナーを攻めると若干アンダーステアの傾向が出ることが分かりましたが、その速さと安定感は感激すべきものでありました。

ガレージのリフトでタイヤを外してメインテナンスをうけるGT-Rと、開発スタッフの面々。それにしてもGT-R、斜めリアビューはかなりカッコいいと思いますね。

GT-Rのコクピット。左側グローブボックス上のデジタル計器と赤いレーシングハーネスは、いうもでもなくニュルブルクリング用テスト車の特別装備品。上の写真のメーターパネルでは、太目の縁取りに時計の影響が感じ取れます。

再びニッサンガレージを出て、アイフェルの軽く濡れた道路をテストドライブ。同じく路面のウェットなアウトバーンでは、比較試乗車のポルシェ911ターボをしたがえて200km/hオーバーでのコーナリングを不安なくやってのけました。アウトバーンに向けてカントリーロードを走りながら、右側の標識を見て詠んだ一句を最後にご披露しましょう。「ニュルを出て　真っ直ぐいけば　コブレンツ」。

コメント 5

ニュルでの試乗はあいにくの天気の様でしたね。
天気が良ければ本来の性能がとも思いますが逆手に
この様な天候だとスタビリティーが分かりますかね。
by ＴＡＫＡ (2007-12-27 18:29) 

広角レンズのせいかも知れませんが、海外の横長ナンバーの方がデザイン的にまとまるような気がしますね！やはり日産の国際イメージ戦略車だからでしょうか。
ポルシェやフェラーリと違う方向のデザインが国際的に見れば評価されるかもと思います。個人的には、まだ馴染めないでいますが、すんなり馴染めるデザインよりも、飽きがこないデザインかも知れません。性能に引っ張られてデザインも受け入れられる、つまり記号と成るかもしれませんね。
感情的には、内燃機関としては終局的車ですし、評判の良い車ですから乗りたい・欲しいと思いますが、理性的には二酸化炭素の事を考えると、いいのかなーという気がしないでもないというところです。感情が勝つか、理性が勝つか・・・・・？
by konchi (2007-12-28 10:19) 

　コブレンツは美しい街ですよね。クルマと一緒に諸国の写真も楽しませていただいています。来年も匠先生ならではのレポート楽しみにしています。
　ところで、今年試乗されたたくさんの車の中で、一番欲しいと思われたのはどれでしょうか？アストンのＤＢ９あたりではないかと勝手に想像しておりますが。。
by Mars (2007-12-28 18:47) 

今月号の各紙は絶賛ですね。
デザインに少々難があっても価格を考えると文句はないです。高くなり過ぎた欧州スポーツカーメーカーに衝撃を与えるかもしれません。
吉田さん今年も楽しいブログありがとうございました。
最後に私も一句「水野節　しつこいけれど　クセになる」
by komi (2007-12-29 09:46) 

TAKAさん、
もちろんドライな路面でGT-Rを思いっきり攻めたかったのは山々ですが、ウェット路面だったゆえに、高度なスタビリティを持っていることが実感できましたね、アイフェルでは。

konchiさん、
二酸化炭素を巡る感情と理性の問題、昨今のクルマ好きの大いなるテーマですが、正直なところ僕の理性はまだ感情に負けていますね、現時点では。

Marsさん、
今年乗ったクルマのなかで一番欲しいと思った１台ですか？
これは即答が難しい質問ですが、アストンはたしかにポルシェのスパルタンなモデルと並んでその最右翼にいますね。
ただしモデルはDB9ではなく、V8ヴァンテージ・ロードスターがいいし、もしもV12から選ぶとしたらDBSですね。
それと、予想を超えるドライビングプレジャーを持っていたアルファ8Cコンペティツィオーネも、ちょっと欲しくなったクルマの1台です。

komiさん、
GT-R、書かれているとおりのクルマだと思います。
それと、お見事な一句に「座布団3枚！」。

ところで年末の挨拶、もう1本アップするつもりなので、その後で・・・。
by 吉田　匠 (2007-12-30 13:33)