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SSCC│TAKUMI YOSHIDA So-net blog

Cクラス vs 3シリーズ。

あちこちの自動車誌で採り上げているテーマ、メルセデスCクラス vs BMW3シリーズ。今月初旬のことになりますが、僕も『ENGINE』のためにこのテーマで試乗に臨みました。この2台メルセデス、そのグリルからも分かるように、向かって左がC200コンプレッサー・エレガンス、右がC300アバンギャルドSですね。

メルセデスC300アバンギャルドSのプロフィール。ロングノーズ、ショートデッキの、どちらかというとセダンとしてはコンサバなプロポーションであります。

これはC200コンプレッサー・エレガンスのインテリアで、ナビは標準装備されますが、レザーシートは前席シートヒーター付きで28.4万円のオプション。

BMW3シリーズは320iと325iがやってきましたが、いずれもオプションのMスポーツ仕様でした。そのため脚は硬めで、スポーティではあるものの、乗り心地はあまり快適とはいえぬものでして、Cクラスと好対照を見せていました。したがって、セダンにもスポーツライクな運転感覚を望むなら3シリーズ、適度に俊敏でありながらも快適なセダンを望むならCクラス、という図式が成り立ちました。僕自身はスポーツカー親爺でありますから、普段の足に使うセダンはあくまで快適なのがいいですが、皆さんのお好みはどんなものでありましょう。


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コメント 7

らた

最近のCクラスに乗っていないので何とも申し上げられませんが、試乗した320iは運転が楽しくてまさに「駆け抜ける歓び」を体感しました。
by らた (2007-07-15 08:56) 

kenken

個人的にはあまりスポーツドライビングはしませんので、「快適な」Cクラスを選ぶと思います。#3シリーズはちょっと幅広なのも、取り回しが気になります。

ところで、最近のCクラスはコストダウンが目立つというような声を聞くのですが、吉田サンはどのようにお感じになっておられるのでしょうか?
by kenken (2007-07-15 09:30) 

吉田 匠

らたさん、
そのBMW320iは標準型だったでしょうか、Mスポーツだったでしょうか?
標準型の方が「駆け抜ける歓び」とコンフォートのバランスがいいと、僕は思いますね。

kenkenさん、
Cクラスのコストダウンの話、ちょっと長くなりますが、僕の見解を書いておきましょう。
実はメルセデスのコストダウンは今に始まったことではなく、1993年にデビューした初代Cクラスのときから、コストダウンについて言及しています。
曰く「このCクラスは、お客様のニーズを取り入れると同時に、生産コストを下げることを意図して開発された(メルセデスとしては初めての)クルマです」と、ドイツで開かれた国際プレス試乗会のときに明言しているんですね。
さらにその3年後にデビューしたW210型Eクラスの発表の際には、それが生産コストだけでなく、開発コストまでも下げる努力をしたクルマだと公表しています。
つまり、クルマに要求されるファクターが増加の一途を辿る昨今、そのままだとクルマの値段がどんどん跳ね上がってしまうので、どのメーカーもコストダウンを図るのが至上命令になっているわけです。
だから問題は、クルマのどの部分をコストダウンするか、なんですね。
kenkenさんがおっしゃる、最近のCクラスのコストダウンというのは、ダッシュボードの質感とか、そういう目に見える部分のことでしょうか?
だったらまぁ、問題ないのではないかと、僕は思います。
そういう部分ではなく、クルマの安定性や快適さや動力性能、あるいは安全性を左右する根幹部分にコストダウンの手が及んだら、それは問題ですが、例えば今度のCクラス、ドライビングしてみるとボディ剛性、乗り心地、ハンドリングともほとんど文句なしの出来で、クルマの根幹部分にまでコストダウンの手が及んでいるとは、とても考えられません。
それはCクラスだけでなく、BMW3シリーズも同様ですし、ポルシェだってそのとおり。
僕が普段の足に乗っているVWゴルフⅤなど、インテリアの質感は豪華さとは無縁ですが、ボディ剛性やサスペンションのしっかり感、それがもたらす快適な乗り心地やハンドリングの確実さは、ウッドとレザーで飾り立てた豪華な室内を持ちながらもボディがヤワな印象を拭えない、どこかの国の似非高級車とは比べものにならないくらい高いレベルにあります。
もっともゴルフⅤの場合、クルマそのものにコストを掛けすぎたために利益率が悪く、世界中でとてもよく売れているのに儲けが少ないため、VWが一時経営不振に陥ったほどでした。
つまりそういうことにならないために、各メーカーともコストダウンを図らざるを得ないわけですね。
以上がコストダウンに関する僕の見解ですが、kenkenさん、賛同いただけるでしょうか?
by 吉田 匠 (2007-07-15 14:33) 

らた

標準型でした。

>僕が普段の足に乗っているVWゴルフⅤなど、インテリアの質感は豪華さとは無縁ですが、ボディ剛性やサスペンションのしっかり感、それがもたらす快適な乗り心地やハンドリングの確実さは、ウッドとレザーで飾り立てた豪華な室内を持ちながらもボディがヤワな印象を拭えない、どこかの国の似非高級車とは比べものにならないくらい高いレベルにあります。

僕も親父のCクラスを乗り回していた時、そう思いました。
by らた (2007-07-15 22:13) 

sae-sae

私は運転が下手なので、俊敏で快適なセダン。Cクラスです。
それから上記文章、とても勉強になりました!

やり取りに関係ない者が失礼しました。
外は寒そうです。お体に気をつけて下さい。
by sae-sae (2007-07-15 23:06) 

komi

先週、C200に試乗しましたが出来の良さに感心しました。以前、乗っていた190の2.6が一番だと思っていましたが、それを凌いで新しい基準を作ったと思います。
またリアのタワーバーが印象的でしたが、ワゴンが出た時にどうなるか興味があります。
by komi (2007-07-15 23:10) 

kenken

私の素人質問に対して大変ご丁寧に回答いただき恐縮しております。

私の質問にありますコストダウンとは、ご指摘のとおり、目に見える部分のことであります。コストダウンに関する吉田サンの見解を拝読させていただき納得いたしました。賛同させていただきます。

ただ、、、車に乗り込んだ瞬間に「安っぽい」と感じると、冷めてしまったりすることは正直あると思います。このため、どこがコストダウンされているかを正確に見極めることが必要になっていると感じました。

私も現在、GOLFⅤ(GLI)に乗っておりますが、実は恥ずかしながら「快適な乗り心地やハンドリングの確実さ」が今ひとつ実感できておりません。このような私の技量では、今後、コストダウンの内容を見極めることは難しいかもしれませんね。。。。
by kenken (2007-07-16 00:59) 

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