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SSCC│TAKUMI YOSHIDA So-net blog

比較検証、アストンV8ヴァンテージ。

2003年1月に開かれたデトロイトショー2日目、すでにディスプレイされている他のクルマのあいだを縫うようにして、低い排気音を響かせながら通路を自走してきた渋いゴールドのスポーツクーペ・・・。
アストン・マーティンV8ヴァンテージのプロトタイプが初めて公衆の面前に姿を現したその瞬間を、僕はそこでデジカメに収めていたんですね。
で、このクルマ、なんてカッコいいんだろうと、そのとき思った。
ここではそれを、2006年現在の市販モデルと比べてみようというわけです。

現車の左後ろに立って彼方を指さしながら、アストンのブースまで辿り着く方法を検討しているダークスーツ姿が、このクルマをデザインしたヘンリック・フィスカーその人であります。
下の写真の市販モデルと比べると、全体にラインが繊細に見えるのは気のせいでしょうか?
実はこのプロトタイプのボディ、意外にもイギリスならぬ某インドの工房で造られたものなんですね。

これは今日の市販モデルですが、ボディの基本的なデザインはすべてプロトタイプのそれにしたがっているといえます。
ただしヘッドライトカバー内側の処理、それにアルミホイールのデザインが、明らかにプロトタイプと異なります。
僕の好みからいうと、ホイールはプロトタイプの方がよかった。

プロトタイプのインテリアはこのように、グラントゥリスモ風の豪華な雰囲気で、少々デザイン過剰な印象がありました。

生産型のインテリアは、プロトタイプの基本造形を踏襲しつつ、ずっと簡潔な処理。
シートもこっちの方が明らかにスポーティな形状ですね。

プロトタイプのリアビューでは、テールゲートの切り方やリアウインドーの形状はそのまま生産型に生かされていますが、スポイラーが生産型より躍動的に見えます。
それに、テールパイプが突き出す部分のボディ処理も少し違う。

サイドウインドーのモールがプロトタイプのブラックからメッキになったのが、けっこうクルマの印象を変えていますね。
V8ヴァンテージはDB9と違って、ブラックの方がクルマの雰囲気に合っていたと思いますが・・・。


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コメント 4

gba2005

やあ、我輩こそが我輩の中の我輩、
かの高名な文豪茶川リュウ之介である。
我輩はどちらかと言えば灰色の車の方が好みである。
それでは、よしなに。
by gba2005 (2006-03-06 22:04) 

Lion de Belfort

なかなか興味深いお話ですね。その辺の大量生産の車とは違うアストンマーチンでもやはり生産型となるとプロトタイプとはいろいろ変わってくるものなんですね。フェラーリとか、ランボルギーニはどうなんでしょう。興味の尽きないところです。
by Lion de Belfort (2006-03-07 11:15) 

らた

生産型のエクステリアは全体的におとなしくなってしまっていますね。
インテリアはマセラティのようなプロトタイプよりストイックで良いと思います。
by らた (2006-03-07 20:23) 

komi

ラメのアイシャドウが効果的ですね。アルミホイールは若々しさとヴァンキッシュとの選別のためだと思います。
私は東京モーターショーでヴァンキッシュのカットモデルに感動しましたが、ヴァンテージも負けてないですね。
by komi (2006-03-07 22:12) 

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