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『ENGINE』 輸入車大試乗会、僕が乗った6台のプライス総計は?

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毎年恒例、自動車誌『ENGINE』主催の輸入車大試乗会が今年も大磯プリンスホテルを舞台にして1月28日に開かれました。今年は例年以上に華のある試乗車が集結、これまでとは「ちょっと違うぜ」な雰囲気をアピールする模様。

午前中3台、午後3台というのがフルスケジュールで、編集部によって各ジャーナリストにあてがわれたクルマに50分の持ち時間で試乗します。となると、大磯から箱根ターンパイクの頂上近くまでいって、若干余裕があるというところ。

僕の場合、朝8時30分からの最初の時間帯に僕にスケジューリングされていたのは、このメルセデス・ベンツSLRマクラーレン・ロードスターなのでした。

5.4リッターV8をスーパーチャージャーでチューンし、ナンバーの数字にもなっている626psのパワーと780Nmのトルクを発生、5段ATを介して後輪を駆動するという途方もないFRのオープンスポーツで、プライスは7000万円ちょうど!

このクルマに魅力の根源は間違いなくエンジンです。野太いビートを打ちながら頭がくらくらするような勢いでSLRボディを加速させるので、本気でコーナリングなんかしなくても、直線を走っているだけで充分気持ちいいクルマなのです。

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SLRの次に乗ったのがこれ、ランドローバー・フリーランダー2の最上級モデルたるHSE。実に久しぶりのドライビングでしたが、乗り心地はすこぶる快適で、ハルデックスカップリング式フルタイム4WDによるハンドリングも実に素直。

しかも、横置き3.2リッター直6と6段ATによるパフォーマンスは充分で、室内も広くて実用的、SUVとしてすこぶるいいクルマなのを再認識しました。プライスは410万円からで、HSEは575万円。SLRロードスターとの合計は7575万円。

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続いてステアリングを握ったのがこのロールスロイス・ファンタム。BMW傘下ロールスロイスのフラッグシップサルーンで、ボディは標準仕様でも全長5835×全幅1990×全高1655㎜という途方もないサイズ、車重は2600㎏に達します。

ところがですね、この巨大なサルーンが実によく走るんですな。エンジンは6.7リッターV12で、踏めば結構な勢いで2.6トンのボディを加速させるし、軽いステアリングを操ってのハンドリングも思いのほかにニュートラルときています。

乗り心地はソフトでありながらフラットで、まるで路面と隔絶されたかのように滑らかに走っていきます。もちろんリアシートの居住性は最高なので、自分で運転してよし、後ろに座ってよしの、贅沢なクルマです。で、プライスは4578万円。これまでの3台の合計は早くも1億円を超えて、1億2153万円になりました。

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ロールスの次はルノー・トゥインゴGT。サイズ的にもプライス的にも、SLRやファンタムとは対照的なクルマの登場です。全長3600×全幅1655×全高1470㎜という現行ミニより小さいボディに1.2リッター4気筒を積み、前輪を駆動します。

素のトゥインゴは75psのNAエンジンに5段2ペダルMTのクイックシフトを組み合わせていますが、GTはターボで100psにアップしたエンジンに5段MTを搭載、けっこう活発に走ります。でも僕はむしろ素のトゥインゴの方が好きかも。

ちなみにトゥインゴGTのプライス、素のトゥインゴの198万円に対して240万円ですから、ここまでに乗った4台のプライス合計は1億2393万円になっています。

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続いて乗ったのは現行モデルで最も高性能なミニであるJCW=ジョン・クーパー・ワークス。ミニクーパーSをさらにチューンしたモデルで、1.6リッターのターボエンジンは211psと260Nmを発生、6段MTで1210㎏の車重を走らせます。

ぐっと低い車高に17インチのホイール&タイヤを履いた姿も凛々しく、いわゆるゴーカート感覚の操縦感覚が最も顕著に味わえる現行ミニでもあります。ただし普段の足にするには乗り心地がちときついので、セカンドカーが適役かも。

プライスも現行ミニで最高の363万円。5台の合計は1億2756万円になります。

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そして最後の、6台目がこれ、アストンマーティンDBSタッチトロニック。これまで3ペダルの6段MTしかなかったDBSに加わった2ペダルモデルで、トランスミッションの基本はZF6段ATですが、ステアリングホイール裏にマグネシウム製の固定式パドルを備えるなど、マニュアルシフト優先のアレンジになっています。

エンジンはDB9用と同排気量の6リッターV12で、517psのパワーと570Nmのトルクを発生、およそ1.7トンのボディを意のままに加速させます。ただし直線での迫力はSLRマクラーレンに及ばず、その代わりやや重さを感じさせるとはいえコーナリング感覚で勝負する乗り味は、いかにもブリティッシュであります。

DBSタッチトロニックのプライスは3377万円と、例えばフェラーリ612スカリエッティを凌ぐ高価さで、今回大磯に集結した61台のなかでは、SLRマクラーレン、RRファンタム、ベントレー・ブルックランズに次ぐ4番目に高価なものでした。結果、僕が乗った6台のプライス総計は、1億6142万円(!)になったのでした。
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マダムデルタ

アストンと思ったら、
ちょ~っと高すぎっ!!
隣でダンナさんが大ウケしていました(笑)
でも、やっぱりアストン欲しいです♪
by マダムデルタ (2009-01-31 23:23) 

らた

ファンタムとDBSに惹かれる僕は、やはり英国車党のようです(笑)。
昨日ZバージョンTに試乗しました。県内で2台を巡回させているそうです。
鉄の塊に包まれているような高剛性感に感動しました。
よく出来たクルマだと思います。
by らた (2009-02-01 10:47) 

吉田 匠

マダムデルタさん、
ランチアとアストン、
やっぱり両方いっちゃって下さい、この際ですから!

らたさん、
英国車党、間違いないですよね。
フェアレディZ、基本的にはいいクルマですが、
官能的なスポーツカーであるかどうかというと、
細部にはまだ煮詰める余地を感じましたね、僕は。

by 吉田 匠 (2009-02-06 20:52) 

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