FIAT500 vs MINIクラブマン。
4月第1週の後半、フィアット500とミニ・クーパー・クラブマンに乗りました。
いうまでもなく、両車とも1950年代後半に誕生し、それぞれが生まれたイタリアとイギリスはいうに及ばず、ヨーロッパ中、あるいは世界中で愛された、小型大衆車のリバイバルモデルであります。
クルマサイト『carview』の動画スタッフによって収録されたのは、厳密な意味での比較テストではありませんが、でも2台をとっかえひっかえして乗っていれば自然と互いの違いを実感しますよね、どうしたって。
で、見た目の可愛らしさとか、デザインの面白さとか、そういったファクターを敢えて度外視して、クルマとしてのハードウェアの出来だけで判断すると、正直なところミニ・クラブマンがチンクエチェントを凌いでいたといえます。
以前このブログにも書いたとおり、フィアット500は決して可愛いだけのクルマもどきではなく、現代の小型実用車としてかなりマジメに設計開発されたクルマであることを様々な分野で実感させてくれますが、それでもやっぱりミニには一歩及ばない、とうところでしょうか。
標準型ミニより80㎜長いホイールベースと235㎜長い全長を与えられたクラブマンは、リアのスプリットドアの恩恵もあって、普通のミニよりずっと使えるラゲッジスペースを持っています。
一方のチンクエチェントも、大人が2人乗った状態の室内に前輪を外したマウンテンバイクを積んで運べたのですから、ラゲッジルームの能力は外観から予想する以上といっていいでしょう。
ちなみにプライスは、フィアット500の輸入開始記念限定モデルたる1.2 8V ラウンジSSが233万円、ミニ・クーパー・クラブマンAT仕様が287万円と、ボディサイズやエンジン排気量の違いを反映して50万円以上の違いがあります。
ご存知ミニのコクピット。クラブマンのエクステリアは普通のミニ同様なかなかチャーミングですが、巨大なスピードメーターをはじめとするインテリアのデザインには、未だ素直に共感できない吉田であります。
それに比べるとチンクエチェントのコクピットは、デザインテイストが一段と洗練されているというか、違和感のない雰囲気でまとめられていて、好感が持てますね。ま、全体にちょっと女性的ではありますが。
2008-04-08 00:00
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コメント(7)
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リバイバルと言うか今の時代にはこのようなクルマとも言える2台ですよね。
by TAKA (2008-04-08 10:09)
チンクは 足に欲しいなぁ~っと思っているのですが。。。
でも、ディーゼルが良いのでイプシロンにしちゃおうかしらと
ここのところずっと悩んでいます(笑)
あるディーゼル車に試乗して、とっても気に入ってしまったのです♪
デルタは 雨の日禁止なので(笑)
フツーの1台が欲しくなってきました。
いずれにしろイタ車からは離れられません♪
by マダムデルタ (2008-04-08 10:41)
TAKAさん、
たしかにこの2台、今という時代に求められているクルマという気がしますね。
マダムデルタさん、
チンクエチェント、まさにマダムの足になるために生まれてきたクルマじゃないでしょうか。
どうしてもディーゼルがいいのなら、本国仕様には75psのターボディーゼルがあるので、それを並行輸入しますか!
by 吉田 匠 (2008-04-08 15:22)
MINI乗りの私が見てもFIAT 500が魅力的に見えるのはどちらも(MINIは最初のクーペ・ボディだけですが)フランク・スティーブンソン氏のデザインだからではないかな〜と思います。
リバイバルの魔術師?の彼が次にどんなデザインを考えてくるのか楽しみです。
by bird (2008-04-08 22:21)
カービュー(みんカラ)デビューおめでとうございます。
↓
http://minkara.carview.co.jp/userid/378570/blog/
こちらも楽しみにしています。
問題が無ければ、こちらの記事をコピーしたものでも大変喜ばれるのでは?と思ったりして。
by spit (2008-04-10 08:53)
フィアット500のハンドルの上質感がとても気になります。
by Piermont (2008-04-13 21:48)
カービューの動画見させていただきました。動画でみるインプレはディティールが分かり易くていいなと思いいつつ、女性リポーターは素人だなぁなどと思っていたのですが、世の中一般の反応はあの位なのでしょうね。
外板とかキャラクターラインなどの言葉がまるっきり無視されているのは悲しくもありました。
まだ手が出る身分ではありませんが、非常にアバルト仕様が気になります。
by まきと (2008-04-16 15:50)