ブリヂストンのタイヤ勉強会。
僕が2年前から所属しているAJAJ=日本自動車ジャーナリスト協会のタイヤ勉強会が4月2日、ブリヂストン=BSの全面協力によって開かれ、僕もそこに参加してきました。
これは当日、BSの那須塩原プルービンググラウンドのバンクを同社テストドライバー氏の操縦で抜けるアウディA6のリアシートから撮ったショット。
このバンク、日本国内のテストコースでは最も角度が急なものという話でしたが、そういえば僕が某専門誌スタッフ時代に何度も走ったことのあるJARIテストコースのバンクよりきついですね、たしかに。
そのバンクを抜け、反対側のバンクに向けて、乗り心地試験路を兼ねたストレートを飛ばすA6。装着タイヤは僕がポルシェ964C2GTに履いているのと同じポテンザRE050でした。
これが僕らの勉強会のためにプルービンググラウンド内に設営された、テントその他の施設。西側バンクの後方に、前日の寒波によって新雪をいただいた那須の山々が見える、好ましい環境。
このゴルフはBSが新発売したエコタイヤ、ECOPIA EP100を履いたもので、軽いスロープのついた台からスタートしてニュートラルで空走、同サイズの同社普通タイヤBstyleEXの空走距離と比べて24.3mも長い70.5mを走って、EP100の転がり抵抗の少なさを見事にアピールしたのでした。
しかもこのECOPIA EP100、自分のドライビングでウェットテストコースを走った印象では、こういった低抵抗タイヤにありがちな頼りなさを感じさせず、不安のないウェットグリップを実感させたのでした。
レーシングタイヤでもロードタイヤでも「ウェットのBS」というイメージが強いだけあって、このプルービンググラウンドには様々な状況におけるウェット性能をテストするための、水を溜めた施設が多いことに僕は感心したのであります。
このハリアーは、片輪だけ水を溜めた溝のなかを走ってスピードを上げ、水中側のタイヤがハイドロプレーニングによって空転し始める速度を記録するテストをしています。
こちらの5シリーズBMWは、コーナリング中に水溜りに遭遇した際のハイドロプレーニングの様子をテスト中。
それにしてもこのBSプルービンググラウンド、日本車、輸入車を含めて、実にたくさんのテストカーを保有しているのも印象に残ったことのひとつでした。
そのテスト車両の台数、乗用車だけで約180台、トラック等を含む4輪の合計が約210台、さらに2輪車が約70台といいますから、半端な数ではありません。
2008-04-03 19:15
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テスト施設てすごいですよね。
by TAKA (2008-04-04 07:23)
さすがに最近ではとんと見なくなった928ですか、面白いですね。
排気系を上部に排出するようにしてロードノイズに排気音が入りづらくしてるわけですね。
なんか近年のF1みたい・・・!
by Tonotakaya (2008-04-04 23:03)
そろそろ、タイヤを交換しようと考えていたところでした。いつもは値段のみで決めていましたが・・、性能についても検討項目に入れたいと思いました。
by いとまたろう (2008-04-07 09:42)
TAKAさん、
そう、広さ、お金の掛かり方、その他、自動車メーカーやタイヤメーカーのテストコースというのは、本当に凄いところです。
Tonotakayaさん、
興味を持ってもらった928、某所からの要請で取り敢えずブログから削除しました。
悪しからず!
いとまたろうさん、
いやいや、いとまさんが値段だけでなく性能も考えてタイヤを選ぶことになる切っ掛けになるとは、当ブログも捨てたモンじゃありませんね!
by 吉田 匠 (2008-04-07 16:41)