ポルトガルでシトロエンC5に乗ってきた。
3月第1週の半ばから後半に掛けて、例によって2泊4日でポルトガルのリスボンに飛び、ジュネーヴショーで正式デビューしたばかりのシトロエンのニューモデル、新型C5に乗ってきました。C5は最上級のC6に次ぐ、現行シトロエンの上から2番目のモデルで、C6同様にハイドラクティブⅢ+サスペンションを備えています。ボディは「サルーン」と呼ばれる4ドアノッチバックと、ついにフランス語の「ブレーク」ではなくイギリス式に「トゥアラー」と呼ばれることになったステーションワゴンの2種類。エンジンはガソリンが直4の1.8リッターと2.0リッター、V6の3.0リッター、それにディーゼルが直4とV6で4種類用意されています。写真はサルーンの3.0i V6ですが、シトロエンの象徴たるダブルシェヴロンを配した顔つきは、エレガントなC6と違って、むしろアグレッシヴな表情であります。
現時点で日本に導入されることが決まっているのは、2リッター直4と3リッターV6の2種類のガソリンエンジン搭載モデルで、前車が4段ATを、後車は6段ATを介して前輪を駆動します。写真のサルーンはゴールドが2.0i、ダークブルーが3.0i V6で、前車は17インチの、後車は18インチのホイール&タイヤを履いています。ちなみにサルーンのボディサイズは全長4829×全幅1860×全高1451㎜、ホイールベース2815㎜と、C6ほど大きくないものの、先代C5よりは拡大されています。スタイリングはフロントに関してはシトロエンそのものという表情をしていますが、リアに回るとなにやらちょっとドイツ、それも主としてアウディの影響を感じずにいられない、という雰囲気はありますね。ただし、先代C5より遥かにスタイリッシュで、万人ウケするデザインなのは間違いありませんが。
その一方でインテリアは断じてドイツ風ではなく、曲線を主体にして構成されたダッシュボードやコンソールなどは、やっぱりシトロエン風といっていいのではないかと思います。これは3.0i V6のコクピットで、トランスミッションは6段AT。
こちらは「トゥアラー」というイギリス風の呼び名を与えられたステーションワゴン。ボディ外寸はリアオーバーハングが延長されたため全長が4829㎜になり、全高はルーフレールが備わるぶん高くなって1479㎜に。こちらもリアエンドの造形にはA4アバントや3シリーズ・ツーリングあたりを彷彿とさせるドイツ車の雰囲気が・・・。その代わり、サルーン以上にスタイリッシュかもしれませんが。
彼方に大西洋を望むプールサイドで、ちょっとアートな写真してみました。(笑)
C5の乗り味は、まさしくハイドロニューマチック系シトロエンのそれでしたが、詳しくは『NAVI』『LE VOLANT』『CAR GRAPHIC』等の自動車誌5月号にて・・・。
2008-03-11 18:50
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コメント(4)
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新型シトロエンC5は期待していました。
カッコイイですね。内装もGoodです。
購入する予定はありませんがイイクルマが登場して嬉しく思います。
by Syun (2008-03-12 07:18)
以前BXに乗っていたことがあり、あのハイドロの味が忘れられずシトロエンはとても気になります。C5は前モデルよりはカッコイイと思いますが、BXの後継(GSとまでは言いませんが)としては大きすぎると思いませんか。
by きいろいZ (2008-03-13 22:11)
楽しい新型C5レポートありがとうございます。C5が良い車で安心しました。私達はディーゼルシトロエンに力を入れていますので、出来る限りはやい時期に、このディーゼルC5新型を日本で走れるようにいたします。いまこちらにはディーゼル新長期規制をパスしたC4ピカソディーゼルがあります。ぜひ日本の路上でもC4ピカソディーゼルをお試しください。速いです。
by ジャベル竹村 (2008-04-04 13:11)
新型C5ディーゼルを購入しました。現在まで3千キロ走行しましたが、これまでのシトロエンの中で最もシトロエンらしいシトロエンと感じております。 吉田さんのインプレッション、大変参考にさせていただきました。いつも楽しい記事をありがとうございます。
C6と同じV6ディーゼルはさすがにパワフルですね。ガソリンV6が霞んでしまうと感じています。こちらでガソリン車に乗ることは贅沢でリッチな行為をされていますが、日本人の私からするとパワフルなディーゼル車に乗ることの方がリッチで知的な行為であるとさえ思えます。
モンペリエより
by jyoin (2008-10-26 00:24)